マイホームを手に入れて、建てた当初には予想していなかったことが起こるというのはよくあることです。
隣人トラブルや陽当りの問題など解決が難しい問題もあるでしょう。
反対に解決ができる問題もよく起こります。
たとえば、思ったよりも家の前の通りが人通りがあったり、休日にガーデニングしているとちょっと生け垣が低かったかなと気になったり、子供が生まれてリビングが外から見えることが心配になったり。
こういうときはデザイン性を損なわずに目隠しフェンスを後付けしましょう。
目隠しフェンスの相場
フェンスを後から取り付けた場合、費用相場は材料費と工事代合わせて1メートルあたり7,000円〜9万円ほどです。
つまり、とんでもなくピンキリです!
これはフェンスの素材やデザインなどあまりに幅が広すぎるために起こることです。すこし、素材別に特徴をまとめます。
フェンスの素材特徴
スチール
スチール製のフェンスは駐車場などによく使われるフェンスで、1mあたり7000円台からあります。
ただし、目隠しを目的や防犯目的で取り付ける場合、アルミ素材はほとんどが透けて見えるデザインなので、家庭用には不向きとも言えるでしょう。
境界線としてのフェンスや植物が目隠しとして機能している場合などにおすすめです。
アルミ
アルミ素材のフェンスは目隠しを目的とした家庭用フェンスに一番よく使われる素材です。
スリットの隙間のデザインも完全にないものから少し幅をとって通気性を良くするもの、縦スリットや井桁格子のフェンスデザインなどさまざまなデザインがあります。また、強度もかなり強いのが特徴です。相場は1mあたり12,000〜30,000円ほどです。中には木目調のデザインのものもあります。
同時に、スリットのない目隠し100%のものを使うと遮光性も100%になってしますのででリビングルームの前はデザインを変えたり少し低くするなど工夫が必要ですね。
鋳物(アイアン)
鋳物製のフェンスはデザイン製に特化したものが多く、高級感あるヨーロッパ風の外壁を演出できます。ただし、これも中には目隠しを目的としたデザインのものがありますが、基本的には境界線としてのフェンスや高めの外壁の上にデザインとして施工する時などに使われることがほとんどです。
かなり丈夫な素材で先が尖っているものも多いため、空き巣対策には最適かもしれません。
価格は1mあたり30,000〜60,000円ほどです。
樹脂
樹脂製のフェンスは、天然の木材や竹などを使用しているので、使用するだけで一気に高級感を演出できます。木の風合いを出して温かい雰囲気にしたい方や、瓦屋根などのお家の方などにおすすめです。
目隠し率や遮光率、遮音性などさまざまなデザインのものが存在しますが、価格帯は27,000〜90,000円とかなり幅があり、お高めな値段設定になっています。
また、既存のフェンスを解体・処分する費用は3〜10万円ほどかかります。
ただし、複雑な地形で基礎工事が難しかったり、アクセスが悪く運搬が難しかったりすると、追加費用が発生することもあります。
どんな目隠しフェンスを使うのか、現状の塀や柵がどのような状態になっているのかで値段に差が出ます。
住まいに合うデザインを
目隠しフェンスは防犯対策や目隠し効果だけでなく、デザイン面も大切です。
フェンスが新しく付くと外観の雰囲気が一気に変わるため、外側だけでなく内側からも違和感のないものを選ぶことが重要です。
木目調のものから、ヨーロッパ風のアイアンのもの、カントリー風のアメリカンフェンスや竹垣など、コーディネートを考えるだけでもワクワクしますね。
家の外壁と調和する色合いやデザインを選ぶようにしましょう。
高さはどうやって決める??
フェンスを選ぶ際にその高さについて悩む方は多いのではないでしょうか。
目隠しフェンスの高さを設定するときに失敗しないポイントを紹介!
目隠しフェンスの高さは一般的に地面から180cm~200cm
これは180cm程あれば、プライバシー保護の為の視線を遮ることが可能といわれているからです。
ただ、何を隠したいか、何を目的でフェンスを立てるかでその高さも変わってきます。
目隠しではなく「防犯目的」あれば150cm以下が目安となります。
ブロック+目隠しフェンスの高さ上限を押さえておく
建築基準法施行令で、ブロックの上にフェンスを立てる場合、ブロック+目隠しフェンスの高さは2.2m以下と定められています。
街を歩いているとこれ以上の高さの目隠しフェンスを見かけますが、それは法令改正前に建てられたフェンスと思われます。
内側からの高さではなく道路からの高さ
道路からの目隠しフェンスの高さは敷地からではなく道路からの高さを意識することが重要です。
敷地内が少し高くなっている場合は内側からは180センチでも外側から見ると2mを超えるフェンスになってしまうことも。
実際は180㎝ではなく「180㎝-高低差」分の目隠しフェンスを取り付けるようにしましょう!
ご近所への配慮も忘れずに
自宅の敷地内であっても、ご近所への配慮は大切です。目隠しフェンスを取り付けることでご近所トラブルに発展することも多くあります。
フェンスを設置する際に気を付けたいポイント3つ
目隠しフェンスのDIYで注意していただきたいのが、正しい設置や施工方法を守ることです。適当な取り付けでは破損や倒壊の危険性があるからです。復旧費用がかかるだけでなく、最悪の場合第三者に危害を与えてしまうと、損害賠償請求を受ける可能性もあります。
また、庭の目隠しフェンスの中には”置くだけ”タイプもあります。手軽に設置できる反面、風などによって倒れたり飛んだりするリスクがあるため、使用方法には注意が必要です。
考えることが意外と多いので、丸投げオススメです
フェンスの後付けをするさいに、丸投げした方がいい場合
- デザインが気になる人
- フェンスを設置することでご近所トラブルが気になる人
- 安全性が気になる人
- なにを選べばいいかよくわからない人
- 具体的なイメージがなく、誰かに相談しながら作りたい人
業者選びはホームプロをオススメします
いよいよフェンスを後付けするというときは、ホームプロを使ってみてください。
一軒一軒地元の工務店を調べて連絡してもいいのですが、正直調べるのは手間です。
「○○市 工務店」と検索してみて出てこない工務店もあったり……。
ホームプロはだいたいの予算を入力しておけば、施工可能な業者からおおよその見積もりが届きます。
正確には現地で見積もりをしてもらわないとどうしようもないのですが、事前に簡単な見積もりを教えてもらえます。
あとは業者の情報やホームプロ内での口コミが見られるので、手をあげてくれた業者の中からよさそうな業者を複数ピックアップして相見積もりしてもらいましょう。
そのときに相談しやすい業者かどうかもわかります。
ちなみに運営会社は、リクナビやホットペッパーなどで有名なリクルート系列の企業なので安心です。
日程を合わせて同じ日に見積もりしてもらえば、半日あれば2、3社の相見積もりがとれます。